気まぐれ麻婆豆腐

日々の雑記

今日の夢 2019年9月8日

 

今日の夢

 

いつものようにグランツーリスモに興じていた僕は、謎の男に呼び出される。連れてこられたのは街角の小さな倉庫で、今日の午後行われるレースに日本代表として出場してくれとのことだった。どうやらそのレースはとても重要な意味を持つレースらしく、あなたの腕に日本のクルマの未来がかかっているとまで言われた。渡されたのは、足で蹴って進む子供用の乗り物玩具だった。

こんなクルマでどうやって勝つんだと絶望していた僕を、会場となるサーキットまで送迎してくれたのはアーノルド・シュワルツェネッガーだった。彼は「このレースには必勝法がある」と切り出した。レースの内容はサーキットを起点とし、公道を使って目的地に着くまでのタイムを競うというものだったが、彼は子供用乗り物玩具には公道での速度制限が設けられていないことを利用し、高速道路で200km/hを出し続ければ勝てると力説した。事実、その時高速道路を走っていたわけだが、猛スピードで駆け抜ける子供用乗り物玩具の姿が散見された。

会場に到着すると、そこで行われていたのはサッカーだった。どうやら依頼主の男はサッカーとサーキットを聞き間違えていたらしい。しかもただのサッカーではなく、8チーム総当りの10時間耐久サッカーだった。スペイン、フランス、イタリア、イングランドといった強豪に加え、中国、韓国、オーストラリア、そして日本といった顔ぶれ。さらに日本代表は僕1人で、乗り物玩具に乗りながらのプレーを強いられた。

試合が始まるとまず弱者への集中攻撃が始まり、7チームが代わる代わる日本のゴールを襲ってきた。孤独な戦いゆえシュートを防げるわけもなく、開始3時間で600点を失った。

キックオフから4時間が経ち、得点が3桁に達した欧州各チームの様子が変わった。勝ちを確信した選手たちは、ピッチ上に布団を敷き、睡眠をとり始めたのだ。オーストラリア代表も続々と帰宅し始めた。中国・韓国・日本チームは今こそ点を取り返す時と結託し、集団でゴールに襲い掛かった。中韓2チームは明らかに失点の多い日本に情けをかけてくれたのか、僕をペナルティエリアに常駐させ、最後のパスを僕に託すという形が出来上がった。後はひたすらボールを流し込んでいくだけ。

まず狙いをつけたのは無防備な欧州4チームの中でも最も無防備だったイングランド。キーパー・宮原仁はピッチの中央に寝そべっており、ゴール周辺はがら空きだった。軽く100点を奪い、次の標的へ。

次の狙いはスペイン。ゴールを守っていたのはriverさんだったが、爆睡中なので関係なし。シュートが頭にヒットするなどの災難があったが、100点入れて次へ。

次に狙ったのはイタリア。ゴールを守っていたのははなおさん。寝相の悪さゆえシュートが跳ね返されることもあったが、なんとか100点入れて次へ。

最後の標的はフランス。守護神はいーづか。序盤は40点ほどが滞りなく入るが、41点目を入れようとした時、強烈なシュートが彼の顔に直撃してしまう。衝撃で目を覚ましたいーづかはゴールキーパーとしての自らの役割を思い出し、近くを転がっていたボールに倒れ込みながらしがみつく。なんとか押し込もうと乗り物玩具で必死に体当たりしたが、彼の耐久力も相当なもので、ボールは一寸たりとも動かなかった。そのままこう着状態が4時間ほど続き、試合は終了した。

 

フランスが優勝した。

夏合宿振り返り

 

久々の更新。夏合宿の感想です。

 

【企画編】

広辞苑

SF第2セットで敗退。3Rはやや厳しめの面子だっただけにギリギリで勝てて嬉しかったが、上位陣との戦いになると手数の差・反応速度の差が出てしまう。記録集化も早くて感謝。

 

・薮田企画

ペーパーは取るべきものを思い出せなかったりして振るわず。早押しでは2回勝ち抜けるなどそこそこの結果に。差をつけんとしている問題が多く、「強くなることを強烈に意識した問題群」という印象だった。

 

・弊企画

進行ペースが遅く反省。ルールももっと改善の余地があるなと気づかされ、今後の企画構想を練るにあたっていい経験になった。ご参加ありがとうございました。

 

・前フリ魔法

聞いたことがあるものに反応しまくった結果開始4問で2マル2バツのトビ。合宿中最も下手なクイズをしたと反省。誤答はあまり多くないタイプと自覚しているが、この時誤答した2問は点けてからの頭の使い方が下手だったことによるもので、いつもなら修正できるタイプのやつだった。こういうこともあるので、点けた後は落ち着いていこう。

 

・あの夏

QF敗退。分からない問題も多いので分かる問題を嗅ぎつけ反応する、ということを意識していたが、QFでは思うように点けられず。最近覚えたものを複数点けることができたのは良かった。

 

・Megalomania Tokyo

L7敗退。どちらかといえば得意な問題群だっただけに、Wでのトビが悔やまれる。人の向き・不向きがいつもとは違った形で現れており、ちょっと新鮮で面白かった。

 

【気づき・学び】

・プレイヤー側...ペーパーでは取りこぼしが多く、STUを過ぎてから練度が少しずつ下がっているのを感じた。ペーパーを上手に解くための心得は365日意識していたい。早押しでは勝つ場面が多くなり、QF、SFに進出する機会が増え、成長を感じた。ただQF、SF以上になると手数の差が如実に出てしまい、勝負に絡むことすらままならなかった。もっと手札を増やしていくことが今後の課題だと思った。

サプライヤー側...自分の企画を練る上で進行ペース、ルールの公平性など、様々な事柄に頭を巡らせる必要があると認識させられた。一方、今回の合宿は大人数が参加する中、全体の幸福度を意識した企画が多かったように思う(下位でもボタンにつく回数が多い、など)。どこかで打つ卒業企画(STU風)に向けて、各企画のルールは今後参考にしていきたい。

 

【その他】

・バドミントンが楽しかった。今後施設とか借りてやってみたい。

・深夜のトークも充実していた。普段TQCでクイズ以外の話をする場があまりないので貴重だった。

・お酒モチベが高い人が多く、自分が何も持っていかなかったことを悔やんだ。次回は地酒持っていきます。

 

【まとめ】

・ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

ちくわぶ

こんにちは。

 

ご存知の方も多いと思いますが、この度「ちくわぶ」の候補生としてやらせていただくことになりました。今回はちくわぶをめぐるここ最近の感情を、ここに記しておきたいと思い書くことにしました。

 

 

3年次の1年間はクイズを頑張りましたがずっと鳴かず飛ばず(と個人的には思っています)で、特に2月のSTUは集大成を見せるつもりで臨みましたが何もできませんでした。

 

STUの翌日、生ける屍のような心持ち(?)でちくわぶオーディションを受けました。既にabcに向けて努力をする気力はなく、ここで通らなければもうクイズは諦めて残りの学生生活を就活やら卒論やらに捧げようと思っていました。

 

その後は春合宿やら就活やらでオーディションの結果を気にするどころではなかったので、10日後ぐらいに電話がかかってきた時はびっくりしました。通過したという知らせを聞き、さらにびっくり。

 

飲み会中の突然の出来事にポカーンとしながら電話に対応していましたが、帰宅してからはじわじわと喜びがこみ上げました。ちょっと泣きました。

 

この2年間、結果は出せなかったけど、それでも下手くそなりに頑張って、分からないなりにもがいて、やっと届いた。やっと......。

 

 

 

ここ最近での心境の変化を2つほど。

まず1つ目。

僕は同期の中で劣等感みたいなものをずっと感じていて、それによって居づらいなと思うことも時々ありました。みんな大会とかで活躍してるのに自分だけ何もできてない、それなりに努力してはいるけど結果として何も成せていない、みたいな。いつも一緒にクイズしてるけどみんなどこか遠くにいて、僕だけが取り残されているような感覚がずっとありました。

今回の件でそういう思いが完全に払拭された、とは言い切れないかもしれませんが、もう肩身の狭い思いはしなくてもいいのかな、と思うようにはなりました。もちろんそれだけのために応募したわけではないんですけど。

そして2つ目。

僕は今までクイズで報われなかった期間が長く(主観)、大会のペーパーとかで跳ね除けられるたびに「今までの自分の努力、何だったんだろうな...」と思うことがよくあったのですが、こうして別の形で報われる(今回のを「報われる」と言っていいのかどうかは分かりませんが)ことで、自分の努力の蓄積って案外無駄なものでもないのかなと思うようになりました。

それに、今回感じた「やっと届いた...」の感情は本当に濃密で、もしかしたら今の自分は「やっと届いた感」を味わうためにクイズをやってるのかもしれないとも思いました。うまく言えないですが。

 

 

今回こうして1つ報われた(?)わけですが、僕としてはやっとスタート地点に立てたかなという感じです。学生レギュも残り1年だしちくわぶもこの先どうなるか分からないしで色々大変といえば大変ですが、自分にできることをこれからも全力でやりきりたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

 

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MLB2019展開予想

 

こんにちは。今回はMLBの各チームの戦力を見つつ、「どの地区・どのチームが面白くなりそうか」みたいなことを書いていきます。読んでくれるのはせいぜい2人くらいだと思いますが、一応書いてみます。MLB選手名鑑みたいな本買ってから書こうかなとも思ったのですが、それだと丸写しになっちゃいそうなのでとりあえずデータだけ見て(主観バリバリで)書いてみようと思います。

(チームごとに書くことも考えたのですが、3チームくらい書いたところで開幕に間に合わないなと思ってやめました)

 

〈AL東地区〉ボルチモア・オリオールズ/ボストン・レッドソックス/ニューヨーク・ヤンキース/タンパベイ・レイズ/トロント・ブルージェイズ

今季もヤンキースレッドソックスの一騎打ち状態になりそう。

ヤンキースは昨季MLB記録となるシーズン267本塁打を放つなどほぼベストの成績を残したものの、レッドソックスとの直接対決をボロボロ落として2位に終わった。今季は首位打者獲得経験のあるルメイヒューなどを戦力に加え、打線がさらにパワーアップした(これ以上打線強くしてどうすんねん)。

レッドソックスは昨季隙のない強さでワールドシリーズを制したが、昨季は出来過ぎの感があったので、今季はもう少し落ち着いた成績になりそう(それでも強いけど)。戦力としては抑えのキンブレルをFAで放出した以外はほぼ同じで、相変わらず隙のない顔ぶれ。不安要素があるとすればヤンキース相手に打たれまくっている先発のプライス(いつも4回6失点くらいでKO)。

 

〈AL中地区〉シカゴ・ホワイトソックス/クリーブランド・インディアンス/デトロイト・タイガース/カンザスシティ・ロイヤルズ/ミネソタ・ツインズ

戦力だけ見るとインディアンスが優勝候補筆頭。勝ちを計算できる先発投手が多い。打撃陣ではエンカーナシオンやドナルドソンなどの強打者を放出したが、それでも他が打てるので問題無し。

ライバルになりそうなのはツインズ。昨季途中にヤンキースからオースティンを、レイズからクロンを、ブルワーズからスクープを、アストロズからゴンザレスを獲得するなど大型補強に乗り出し、一気に打線の層が厚くなった。

他のチームは再建期なり世代交代期なりの真っ最中で、今季でいきなり上位というのは難しそう(可能性なくはないけど...)。

 

〈AL西地区〉ヒューストン・アストロズ/ロサンゼルス・エンジェルス/オークランド・アスレチックス/シアトル・マリナーズ/テキサス・レンジャーズ

優勝候補はアストロズバーランダーやコールを擁する先発陣は十分に勝ちを計算できるし、打線も重厚。ブレグマンが昨季31本塁打を記録するなど大ブレイクした他、オフにはインディアンスから主軸を打っていたブラントリーを獲得。コレアが一昨年くらいに活躍できれば完璧。

2位が難しい。アスレチックスに妙な爆発力があるので、昨季同様にジリジリとアストロズに迫っていく可能性はまあまあ高い。一方マリナーズも十分な戦力を兼ね備えており、主力打者の放出を見事に補強で埋めている(実際どうなるかは分からんけど)。菊池の成績は未知数ですがまあシーズン通して投げていれば10勝くらいにはなるんじゃないでしょうか。

エンジェルスは再建期にあるのでもう少し様子見。レンジャースは投手陣にやや不安があるので上位に行くイメージはあまりない。

 

〈AL総括〉

昨季地区を制したチームが今季も強そう。同じチームが地区のトップを走り続けるのは見ててあんまり面白くないので、昨季2位のチームの頑張りが見たい。

 

〈NL東地区〉アトランタ・ブレーブス/マイアミ・マーリンズ/ニューヨーク・メッツ/フィラデルフィア・フィリーズ/ワシントン・ナショナルズ

読めない。マーリンズ以外はどのチームも優勝争いに絡めそう。

ブレーブスはめちゃくちゃ秀でた部分はないものの投打のバランスは良い。メッツはマリナーズからクローザーのディアスと主力打者のカノを獲得。打撃陣はまあまあのタレント揃いなので、打線が繋がって機能するかどうかがカギ。

フィリーズは珍しく大型補強を敢行し、ヤンキースで1番を打っていたマカッチェン、マーリンズから高打率を残せるキャッチャーのリアルミュート、そしてナショナルズからMLB屈指のスター選手ハーパーを獲得した。若き主砲・ホスキンスに加えて主軸級の打者が3人入ったのは大きい。投手陣は今ひとつだが打力でなんとでもなりそう。

ナショナルズはハーパーを失ったものの、内野では強打のドージャーをドジャースから獲得し、外野では若手のソトが成長を見せており、打撃陣の戦力ダウンはそこまでなさそう。投手陣の戦力も昨季とほぼ変わらず、安定した強さが期待できる。

 

〈NL中地区〉シカゴ・カブス/シンシナティ・レッズ/ミルウォーキー・ブルワーズ/ピッツバーグ・パイレーツ/セントルイス・カージナルス

ブルワーズが優勝候補筆頭だが、レッズが未知数。

ブルワーズは昨季イェリッチとアギラールを中心に打線がとにかく打ちまくり、攻撃力で優勝を勝ち取った。先発陣はそこそこだったが、クローザー3人体制がハマり、勝ちパターンが固定されていたのも良かった。今季はドジャースから打てるキャッチャーのグランダルを獲得し、打線に厚みが増した。

レッズはフィリーズ同様稀に見る大補強で、ドジャースから先発投手のウッドと、強打者のケンプ、プイグの3選手を獲得。今までボットーやジェネット、スアレスなど打力のある選手はいたが、彼らをつなぐ選手が補強されたことによって隙のない打線が出来上がりそう。こちらも投手陣はそこそこだが、打線の爆発力に期待。

 

〈NL西地区〉アリゾナダイヤモンドバックス/コロラド・ロッキーズ/ロサンゼルス・ドジャース/サンディエゴ・パドレス/サンフランシスコ・ジャイアンツ

パドレス以外はどのチームも戦力ダウンが見られるが、それでもドジャースの層が厚い。レッズに主力を3人持っていかれて、4番のマチャドもパドレスに放出する形となったが、ダイヤモンドバックスからまあまあ打っていたポロックを獲得し、シーガーが怪我から復帰するなど、明るい材料も多い。

パドレスはマチャドをはじめ強打者を3人ほど補強し、打線の顔ぶれはかなり豪華。こちらも投手陣が今ひとつなので、打撃陣の頑張り次第ではドジャースといい勝負ができるところまでもっていきたい。

 

〈NL総括〉

大型補強に踏み切ったチームが昨季の各地区覇者とどんな勝負をするかが楽しみ。移籍した選手がどの程度の結果を出すかも気になるところ。

 

あくまで予想なので外れることも全然あり得ますが、MLB見てみようという人は参考にしてみるといいかもしれません(本当に?)。では。

 

 

MLB興味ないのにここまで読んだ人、本当にお疲れ様です。

 

STUと、これから

 

2月24日。

午前10時、平井に到着。

駅で松陰と会い、2人で会場まで歩く。

 

余裕を持って会場入りし、しもごんたちとメモを復習。メモの内容にフォローをもらいつつ、自分のアウトプットの調子を確認。

 

10:50(55だっけ)。復習をやれる分だけやりきり、席に着く。自分がやってきたことに自信を持っていたので、ペーパー開始までどっしり構えていた。何でも来いや。

 

11:00。ペーパー開始。深呼吸をして、ゆっくり解き始める。

序盤はスラスラ解ける...と思いかけていたところで、24番に頭を打たれる。はなひり?聞いたことないのが来た。この辺の難易度で「生理現象」を問うならくしゃみ、しゃっくり、あくび辺りが丸そうだなあ。とりあえず問題番号に印をつけて飛ばす。

そのまましばらく解き進め、今度は34番。まずい。この前アスタチンが書けるようになって喜んでたら、今度はその1個下が出た。この辺から先行きが不安になり始める。44番。何だっけ?困った。いつも書けるはずなのに、出てこない。漢数字が使われるところまでは思い出せた。「七尾」が邪魔をする。ここで止まっていられないので、また飛ばす。半ば絶望的な気持ちで前半を折り返す。

59番。「何光」という問い方を初めて見た。何これ?飛ばす。このままだと巻き返せない。60番台は割と書けた。70番台に望みを託す。

71番。自信はないけどとりあえず書く。72番。まずい。昨日見た。メモにも入れた。思い出せない。印をつける。飛ばす。73番。確信度3割。とりあえず書く。74番。分からん。印。飛ばす。75番。印。76番。印。そろそろ分かるのが来てくれ。頼む。77番。フィガロ三部作。いつもならギリギリ思い出せるやつがここで来た。こんなズタズタの状態で思い出せるはずもなく、飛ばす。78番。知らん。飛ばす。79番。飛ばす。80番。誰かの対策ペーパーで見た気がする。wikiを見てチェックしたのも思い出した。肝心の答えは分からず。飛ばす。気づけば72番から80番まで印まみれ。

この時点で終戦モード。81番以降は3つか4つだけ分かるのがあって、それ以外はどうしようもない。

とりあえず1周。残り5分。足が震え始める。印をつけた問題を必死で見直す。とりあえず24番に「しゃっくり」と書く。34番と44番は出てこないまま。70番台に目をやる。フィガロ三部作はやっぱり出てこない。ここまでで残り1分。80番台以降を勘書きで埋められる分だけ埋める。なりふり構わず頭に出てきた単語をひたすら書く。ここまでやって残り1分。カウントが小刻みになる。もう一度34番と44番を見る。やっぱり分からない。フィガロ三部作も、やっぱり分からない。そのまま終了。

 

ペーパーが回収される間、何も考えられなかった。ただただ無力。たった20分の間に、それまでの1ヶ月間で積み上げてきた自信を全て吸い取られた気がした。周りでは「○○番の答え何?」「××」という答え合せの会話が飛び交う。軒並み自分の答えと外れている。23番の計算問題を間違えたことにもこの時気付き、絶望の念が増す。「ペーパーどうでした?」と訊かれても「難しかった」と一言返すのが精一杯だった。

昼休みは5人くらいでご飯を食べに行く流れになったが、誰とも話したくなかったので先に食べ終えて独りで店を出た。会場に戻っても壇上フリバの列に並ぶ気力は残っておらず、自分のフリバファイルを眺めて気を紛らわせようと努めた。気が紛れるはずないのに。

 

そして2R開始。1組目がズラーっと発表される。自分の名前はない。まあそうだよね。ペーパーが散々だったのでダメだろうなあという感触はあった。2組目。名前なし。まだまだ。3組目。名前なし。そっか...。そして4組目。48位以外が開く。名前なし。どうせ48位にも自分の名前はないんだろうなあ。48位。「宮原 仁」。

 

前回は2Rが終わったあと会場の後ろの方で大泣きしたが、今回は涙すら出てこなかった。

 

この1ヶ月何だったんだろう。

 

今回のSTUには相当の覚悟を持って臨もうと決めて、クイズ以外のこと全部後回しにして、クイズ以外の場で感じた悔しさとかやるせなさも全部クイズにぶつけて、その結果が紙落ち。

12000問くらいペーパー解いて、空き時間を全部メモの復習に充てて、生活をクイズで染め上げて、その結果が紙落ち。

 

嫌になっちゃうな。

 

やればやるほど、壇上が遠く感じられる。これだけやっても報われない世界なのか。厳しすぎる。

 

...また周りの期待を裏切ってしまった。ごめんなさい。もう誰にも顔向けできない。見捨てられても何も言えない。

 

敗者復活に臨むも、1○で終戦。結果だけ見れば、1年前と同じ。この1年間何やってたんだろう。こんなので「クイズ頑張った」と言えるのかなあ。

 

 

大会が終わっても、誰にも顔向けできないという精神状態は変わらなかった。何人かから僕に声をかけようとするオーラを感じ取ったが、ひたすら目を逸らし続けた。TQCの輪に入るのも嫌だったので、独りで帰ることにした。家でこっそり泣こうと思った。

 

会場を出てとぼとぼ歩いていると、後ろから誰かが追いかけてきた。ラオコーンだった。ずっと押し殺してきた感情が一気に溢れ出し、その日初めての涙が出た。

2人で色々な話をしながら帰った。あの時独りでそのまま帰っていたら本当にクイズが嫌いになってしまっていたかもしれない。ラオコーンはありがとう。

 

 

 

長々と書きましたが、鳥居さんはじめスタッフの方々、ありがとうございました。

結果こそ残せませんでしたが、色々なことについて考える良い機会になったと思います。

 

次の日はまだぐちゃぐちゃの感情を(あまり悟られないようにしながら)引きずっていましたが、合宿を通してまあまあ元気になりました。話してくださった皆さん、ありがとうございました。

 

 

さて、これからどうやってクイズと向き合っていくのかという話ですが、しばらくは「充電期間」にしようと思っています。

敗因分析もできていますし、気持ちは既に次回へと向き始めています。でも今は「疲れた」というのが正直なところです。なんだかんだ毎日どこかでクイズには触れると思いますが、触れる時間や密度はSTU前の10分の1くらいになるんじゃないかなと思います。

しばらくはクイズを下火にして、その間にクイズ以外のこと(就活とか)を頑張ろうと思っています。

就活が終わってクイズをやる気力が回復していればモリモリやろうと思っています。ま、絶対回復してると思うんですけど。

 

これからもよろしくお願いします。

 

 

ティッシュ配り

 

3週間ほど前、井の頭線に乗るために渋谷駅のマーク下を通った時に、いつもと違うティッシュ配りの光景に目を惹かれた。

 

「コンタクトのア●シティ」と背中に書かれた服を着た人が2〜3人体制で配っていて、ほとんどの人はスルーするけどたまに自分から貰いに行く人もいる、というのが普段のマーク下のティッシュ配りのイメージだ。

 

この日は違った。

 

ア●シティの人はいつも通りティッシュ配りをこなしていた。いつもと違ったのは、その隣でティッシュを配っていた別団体の人だった。その人は(見た感じ)20代くらいの女性で、暗い緑色のキャップを被り、同じく暗い緑色のジャンパーを羽織っていた。ア●シティ以外の人がティッシュ配りをするのは普通にあり得ることなので、最初見た時は「あんまり見ない服だなー」くらいに考えつつ、エスカレーターに足を乗せた。

しかしよく見ると、彼女の周りにはまあまあの規模の人だかりができていた。ア●シティがティッシュ配りをしている真横で。さらに、彼女の周りの人だかりというのが、揃いも揃ってオジサンオバサン(もしくはオジイチャンオバアチャン)ばかりだったのだ。

 

なんだなんだ。だんだん遠くなっていく人だかりを見下ろしながら、目の前で何が起こっているのか分からなくなった。

なぜア●シティの方には人が集まらなくて彼女の方にはジャンジャン集まるんだ?

理由を彼女の若さに求めようとしたが、ア●シティの方も配っていたのは若めのお姉さんだったので、その線は無さそうだった。

次に、配られているティッシュに理由を求めた。裏社会系の漫画でティッシュの中とかに覚醒剤を隠して受け渡しする場面をたまに見かけるが、それではオジサンオバサンだけを狙って惹きつけるのは難しいだろうし、そもそもこんな人目につく場所でそんな危ないやり取りなどするわけがない。

となると、彼女が配っているティッシュにオジサンオバサン世代が喜ぶ仕掛けがあると考えるしかない。もしそうだとしたら、それはどんな仕掛けなのだろうか。ここまで考えたところで、エスカレーターから彼女(とそれを取り巻くオジサンオバサン)の姿は見えなくなってしまった。結局何も分からないまま、駒場に着いた。

 

その日は駒場でクイズをしていたが、クイズ中もティッシュ配りのことが頭の中のどこかにいてムズムズしたので、帰りの電車の中で自分なりに考えて結論を出すことにした。

オジサンオバサンが喜ぶ仕掛け。たどり着いた答えが、「よく分からない梅の香り」のついたティッシュ。小さい頃、出かける先々で知らないオジサンオバサンたち(特にオバサン)がよく飴玉をくれたのだが、その飴玉というのは大体が子供の好みとはやや離れた味のものだった。圧倒的に梅味が多かった。昆布味とかももらった気がしないでもない。そういう「なんとなく渋い味のものを配る」という習慣をティッシュに応用したわけか。なるほど、これは賢い。

......あれ?そういえば「オバサンたちが飴を配るのは、自分がもらった時に嬉しかったから」みたいな話を聞いたことがあるけど、この理論でいけば、このティッシュをもらったオジサンオバサンはティッシュをまた誰かに配ろうとするのでは?いろんなところで配られている梅の香りティッシュをかき集めて、今度はそれをオジサンオバサンが配る。それを受け取った別のオジサンオバサンがまた誰かに配って、それを受け取ったまた別のオジサンオバサンが...の繰り返し。すごい。賢いどころの騒ぎじゃない。梅の香りフィーバーの到来だ。ただでさえお年寄りが多いこの社会、日本中のティッシュが梅の香り仕様になるのにそこまで時間はかからないだろう。3年後くらいには矢島美容室あたりが突然活動再開してPRソングを出したりするんじゃなかろうか。フジヤマ、スシ、テンプラ、ウメノカオリティッシュ

 

今このブログを読んでいるあなたのもとにも、梅の香りティッシュが少しづつ近づいているかもしれませんよ。その旨お忘れなきよう。

タッタタラリラおじさん

 

年末の時のこと。毎年決まって年末には音楽番組を見る。ガキ使みたいな番組を見る文化がうちにないというのも相まって、「他に見るものないからとりあえず音楽番組を見る」みたいな流れが10年以上続いている。30日のレコード大賞と大晦日の紅白。

この年は平成最後の年末ということもあって、「平成のヒット曲を振り返る」というスタンスがレコ大でも紅白でも見られた(レコ大は昭和も含めて振り返ってた気がするけど)。平成ヒット曲メドレーみたいなものが両番組ともに組まれており、懐かしいな〜と思いながら見ていた。最初の方まだ生まれてないけど。そして、両方で1曲目に流れたB.B.クィーンズの『おどるポンポコリン』が気になった。

この曲を耳にするたびに2つの疑問が駆け巡る。サビのところで「タッタタラリラ」を叫ぶおじさん(近藤房之助さん)について。

 

この人、「タッタタラリラ」でいくら稼いだんだろう?

 

あんなに売れたのだから、相当の印税が入ったはず。1タッタタラリラは何円に相当するの?プロ野球選手の1投球(1安打)がお金に換算されているのをたまに見るけど、この人の場合はどうなるの?

 

あと、この人タッタタラリラ以外に何をしてるの?

 

1曲だけが大売れしたアーティストにありがちなことだけど、他の活動が全然分からない。Wikipediaを見ても、1993年から2010年まで空白の17年間?がある。さすがに何もやってないってことはないと思うけど、こんなにタッタタラリラで売れたらタッタタラリラ以外の仕事なんてやりづらいんじゃないだろうか。

 

地元で音楽教室とか開いてたりしないかな。悪さしてる不良少年とかを集めて、ギターとかピアノとかドラムとか一切やらせずに、ただただタッタタラリラの練習だけさせる。やる気のない人には「そんなタッタタラリラでいいのか!」って怒鳴り立てて、半分くらいやめる。それでもそんな厳しい指導にひたすら耐え抜いてタッタタラリラを極めた20人くらいの少年たちは人の心に直接訴えるタッタタラリラを歌い上げることができるようになっていて、先生もそれ聞いて泣いちゃったりして。

それで、合唱コンクールとかに出て『おどるポンポコリン』1本で優勝して、レコ大の特別ステージでB.B.クィーンズと感動の共演、みたいな。少年たち、近藤先生の厳しい指導を思い出しちゃって、タッタタラリラのタイミングを待たずして号泣。「タッタタラリラ」が自然と「ダッダダラリラ」になる。先生もそれ聞いて号泣。メインボーカルの坪倉唯子さんもクスッて笑いながらちょっと泣く。そんなB.B.クィーンズ、ちょっと見たいかも。

 

 

 

いや、さすがにないか。

 

 

・ちなみに

近藤さんのオフィシャルサイトを見たら、毎年ライブしたりアルバム出したりしてました。まー、そりゃそうか。