気まぐれ麻婆豆腐

日々の雑記

STUと、これから

 

2月24日。

午前10時、平井に到着。

駅で松陰と会い、2人で会場まで歩く。

 

余裕を持って会場入りし、しもごんたちとメモを復習。メモの内容にフォローをもらいつつ、自分のアウトプットの調子を確認。

 

10:50(55だっけ)。復習をやれる分だけやりきり、席に着く。自分がやってきたことに自信を持っていたので、ペーパー開始までどっしり構えていた。何でも来いや。

 

11:00。ペーパー開始。深呼吸をして、ゆっくり解き始める。

序盤はスラスラ解ける...と思いかけていたところで、24番に頭を打たれる。はなひり?聞いたことないのが来た。この辺の難易度で「生理現象」を問うならくしゃみ、しゃっくり、あくび辺りが丸そうだなあ。とりあえず問題番号に印をつけて飛ばす。

そのまましばらく解き進め、今度は34番。まずい。この前アスタチンが書けるようになって喜んでたら、今度はその1個下が出た。この辺から先行きが不安になり始める。44番。何だっけ?困った。いつも書けるはずなのに、出てこない。漢数字が使われるところまでは思い出せた。「七尾」が邪魔をする。ここで止まっていられないので、また飛ばす。半ば絶望的な気持ちで前半を折り返す。

59番。「何光」という問い方を初めて見た。何これ?飛ばす。このままだと巻き返せない。60番台は割と書けた。70番台に望みを託す。

71番。自信はないけどとりあえず書く。72番。まずい。昨日見た。メモにも入れた。思い出せない。印をつける。飛ばす。73番。確信度3割。とりあえず書く。74番。分からん。印。飛ばす。75番。印。76番。印。そろそろ分かるのが来てくれ。頼む。77番。フィガロ三部作。いつもならギリギリ思い出せるやつがここで来た。こんなズタズタの状態で思い出せるはずもなく、飛ばす。78番。知らん。飛ばす。79番。飛ばす。80番。誰かの対策ペーパーで見た気がする。wikiを見てチェックしたのも思い出した。肝心の答えは分からず。飛ばす。気づけば72番から80番まで印まみれ。

この時点で終戦モード。81番以降は3つか4つだけ分かるのがあって、それ以外はどうしようもない。

とりあえず1周。残り5分。足が震え始める。印をつけた問題を必死で見直す。とりあえず24番に「しゃっくり」と書く。34番と44番は出てこないまま。70番台に目をやる。フィガロ三部作はやっぱり出てこない。ここまでで残り1分。80番台以降を勘書きで埋められる分だけ埋める。なりふり構わず頭に出てきた単語をひたすら書く。ここまでやって残り1分。カウントが小刻みになる。もう一度34番と44番を見る。やっぱり分からない。フィガロ三部作も、やっぱり分からない。そのまま終了。

 

ペーパーが回収される間、何も考えられなかった。ただただ無力。たった20分の間に、それまでの1ヶ月間で積み上げてきた自信を全て吸い取られた気がした。周りでは「○○番の答え何?」「××」という答え合せの会話が飛び交う。軒並み自分の答えと外れている。23番の計算問題を間違えたことにもこの時気付き、絶望の念が増す。「ペーパーどうでした?」と訊かれても「難しかった」と一言返すのが精一杯だった。

昼休みは5人くらいでご飯を食べに行く流れになったが、誰とも話したくなかったので先に食べ終えて独りで店を出た。会場に戻っても壇上フリバの列に並ぶ気力は残っておらず、自分のフリバファイルを眺めて気を紛らわせようと努めた。気が紛れるはずないのに。

 

そして2R開始。1組目がズラーっと発表される。自分の名前はない。まあそうだよね。ペーパーが散々だったのでダメだろうなあという感触はあった。2組目。名前なし。まだまだ。3組目。名前なし。そっか...。そして4組目。48位以外が開く。名前なし。どうせ48位にも自分の名前はないんだろうなあ。48位。「宮原 仁」。

 

前回は2Rが終わったあと会場の後ろの方で大泣きしたが、今回は涙すら出てこなかった。

 

この1ヶ月何だったんだろう。

 

今回のSTUには相当の覚悟を持って臨もうと決めて、クイズ以外のこと全部後回しにして、クイズ以外の場で感じた悔しさとかやるせなさも全部クイズにぶつけて、その結果が紙落ち。

12000問くらいペーパー解いて、空き時間を全部メモの復習に充てて、生活をクイズで染め上げて、その結果が紙落ち。

 

嫌になっちゃうな。

 

やればやるほど、壇上が遠く感じられる。これだけやっても報われない世界なのか。厳しすぎる。

 

...また周りの期待を裏切ってしまった。ごめんなさい。もう誰にも顔向けできない。見捨てられても何も言えない。

 

敗者復活に臨むも、1○で終戦。結果だけ見れば、1年前と同じ。この1年間何やってたんだろう。こんなので「クイズ頑張った」と言えるのかなあ。

 

 

大会が終わっても、誰にも顔向けできないという精神状態は変わらなかった。何人かから僕に声をかけようとするオーラを感じ取ったが、ひたすら目を逸らし続けた。TQCの輪に入るのも嫌だったので、独りで帰ることにした。家でこっそり泣こうと思った。

 

会場を出てとぼとぼ歩いていると、後ろから誰かが追いかけてきた。ラオコーンだった。ずっと押し殺してきた感情が一気に溢れ出し、その日初めての涙が出た。

2人で色々な話をしながら帰った。あの時独りでそのまま帰っていたら本当にクイズが嫌いになってしまっていたかもしれない。ラオコーンはありがとう。

 

 

 

長々と書きましたが、鳥居さんはじめスタッフの方々、ありがとうございました。

結果こそ残せませんでしたが、色々なことについて考える良い機会になったと思います。

 

次の日はまだぐちゃぐちゃの感情を(あまり悟られないようにしながら)引きずっていましたが、合宿を通してまあまあ元気になりました。話してくださった皆さん、ありがとうございました。

 

 

さて、これからどうやってクイズと向き合っていくのかという話ですが、しばらくは「充電期間」にしようと思っています。

敗因分析もできていますし、気持ちは既に次回へと向き始めています。でも今は「疲れた」というのが正直なところです。なんだかんだ毎日どこかでクイズには触れると思いますが、触れる時間や密度はSTU前の10分の1くらいになるんじゃないかなと思います。

しばらくはクイズを下火にして、その間にクイズ以外のこと(就活とか)を頑張ろうと思っています。

就活が終わってクイズをやる気力が回復していればモリモリやろうと思っています。ま、絶対回復してると思うんですけど。

 

これからもよろしくお願いします。